隅田川の終活とは
「終活」というと「死ぬ準備」というふうに捉えられがちですが,実際は異なります。終活には,死が迫ったときに後悔を最小限化する等,現実的,事務的な利点があります。しかしそれ以上に,死を起点として,よりよい生き方を見つめ直すための機会を得られるものです。
終活には,するべきことがたくさんあり,気力や判断力が必要となります。
限りある時間を有意義なものとするためにも,なるべく早めに始めることをお勧めします。
当事務所の専門分野は「死」です。数多くの依頼者を見てきたところ,一般的に,死と向き合うことを先送りにしている方が多いように見受けられます。死ぬことがずっと先のことであるかのように,永遠の命があるかのように,死とは無縁に生活している方が多いようです。そしてある日,医師から余命を告げられる,事故に遭う等,突然に「死」を突きつけられてしまいます。
当事務所では,協力を得られる死を直前とした遺言等の依頼者に対して,徹底的にその心情を聴取します。後続する依頼者のために,必要不可欠な情報です。当然ですが,当事務所の所属員はいずれも死んだことがなく,死亡した所属員においては既に所属していないため,「死」というものを経験した者がありません。この経験不足を補うべく,老衰死,病死,交通事故死等,死因を問わず,死期が迫った依頼者たちの命をかけた協力によってその心情を聴き取りました。
死を間近に人間が後悔すること,というのは各国で研究されていることであるため,数多くのデータが存在します。当事務所でもこれらは参考にしていましたが,やはり実際に死を間近にした依頼者たちとの対話に勝るデータは存在しませんでした。
また,当事務所の法的観点と,所属する終活ライフケアプランナーの終活特有の観点と,所属する心理職の心的観点の三位一体となって行う当事務所の終活は,終活の完成形に近いものであると自負しています。この他にも,医療職,介護職,教育職,葬祭職等,数多くの専門職との連携によって,多角的に依頼者のクオリティ・オブ・デス(死の質)とクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)の向上を図ります。
終活の具体例
当事務所の終活では,具体的に以下のようなことを決めていきます。
1.死後のこと (1)葬祭関係 (2)財産関係 (3)身辺関係 (4)その他 2.病気や怪我のこと (1)医療関係 (2)保険関係(当事務所では保険の勧誘等は一切行いませんのでご安心ください) (3)身辺関係 (4)仕事関係 (5)その他 3.健康であるうちにできること (1)自身が希望していることを整理すること (2)希望する事項を実行するための計画を立てること (3)計画を実行すること (4)その他 4.その他 (1)デジタル関係 (2)身辺関係 (3)遺言,死後事務関係 (4)ペット関係 |
終活に伴い,当事務所の遺言や死後事務等の業務を組み合わせることができます。