
「遺言書は,いつ書けば良いのでしょうか?」
ご相談の中で一番多いご質問です。
法律に関する業務というのは,一概に「こうすべき」とはいえないものですが,これに関しては明確に答えることができます。
「少しでも早い方が良い」
当事務所が取り扱った事案の中で,依頼者が決断を先延ばしにしてしまったために,遺言書を作成する前に,死亡した方や作成する能力を失ってしまった方が数名あります。
非常に残念ではありますが,遺言というのは,遺言者の最期の意思表示ですから,専門家であろうと,近しい者であろうと,急かすものではありませんから仕方ないことです。
そのため,少しでも元気なうちに遺言書を作成し,たまに見直し,修正する,というのが,一番悔いの残らない方法ではないかと思います。
遺言は,遺言者の死亡によって効力が生じる死因行為であることから,相続人のための手続であるように思われがちですが,遺言制度の趣旨は,「遺言自由の原則」といい,遺言者が,その死後にも財産を自由に処分できることです。
遺言のない相続は相続人間における争いの原因にもなり得ます。適切な遺言があれば,相続人間の不要な争いを回避し得ることになります。相続をきっかけに親族間が不仲となる,ということも散見されますが,遺言書がないばかりに……と後悔することもできないのが,もう亡くなってしまっている被相続人です。
さらに,遺言は,葬儀の方式の指定,その他付言することもできますので,柔軟に最後のメッセージを遺すことができます。
遺言の方式は,民法という法律によって,厳格に定められています。遺言する場面や状況によって方式や種類が異なりますので,お気軽にご相談ください。
依頼者の最後の意思を実現
遺言執行者就任,遺言執行の補助・復代理はお任せください。
当事務所で遺言書を作成する場合,遺言書の保管,遺言執行者,死後事務委任等を同時に依頼される方が多いです。
遺言者や死後事務の委任者から直接に事情や意思を聴き取り,死期が迫ったとき,死後に,手続きを執り行いますので,遺言者や死後事務の委任者の意向にできる限り沿った形で,手続きが執り行うことができます。
終活ライフケアプランナーによる終活支援
当事務所所属の終活ライフケアプランナーが,遺言の前準備を支援します。
終活ライフケアプランナーは,終活を考える相談者と同じ立場で終活を考えます。
たとえば,このような相談ができます。
・自分が持っている資産を誰にどう遺すか
・どのような葬儀にしたいか,また葬儀代はどうするか
・自宅等の不動産をどうするか
・施設に入る場合はどうするか
・墓には入らず,自然葬(海洋散骨,樹木葬等)とするにはどうしたらいいか
この他にも,様々な相談実績がありますから,相談者の状況に最適な終活を助言することができます。お気軽にご相談ください。
行政書士による海洋散骨
当事務所が保有する小型船舶によって,依頼者の死後,所定の手続きの後,海に散骨します。また行政書士が事実証明書類として,粉骨や散骨の事実を証明します。
さらに,遺言,死後事務委任等により,死亡届,葬儀,火葬,散骨まで,ワンストップで依頼することができます。
菩提寺との煩わしい関係解消のため,脱宗教のため,遺族の負担を軽減するため,誰かと同じ墓に入りたくないため,経済的に葬祭費用を抑えたいため,海が好きであるため等,様々な理由で散骨を希望する方がいます。
亡くなった方の祭祀承継者からの相談も可能です。
お気軽にご相談ください。