「死」を考えることは「生」を考えること|死の法務の本質について考察してみる

 執務時間の半分は死のことを,残りの半分は法律上の手続きのことを考えております行政書士隅田川法務事務所です。

 今年も残りわずかとなりましたね。朝晩の寒さが大変心地良くなってきました。あと何度この天国のような季節を享受できるのか,手放しに喜ぶには幾何かの悲哀を感じざるを得ません。

 当事務所は遺言書,終活,相続等,専ら「死」を扱いますので,客観視すると暗い雰囲気があるかもしれません。

 真逆です。根から明るい事務所です。死を起点に後悔のない生き方をも提案するのが当事務所です。

 死をタブー視し,刹那的に生きる人々を見ると,むしろもっと暗く黒いものを感じます。それはまるで,危うい吊り橋の上をその強度も距離も,そして橋の向こう側の終着点さえもわからないままに乱暴に駆け抜けていくような,恐ろしさです。

 人生百年時代ですから,山登りに例えれば,50~60くらいまでが登り坂でしょうか。登山経験者は理解していることですが,もっとも体力と筋力,そして精神力を要するのが下山するときです。登って終わり,ではないのです。登るときには身体を前傾に,その勢いで登れます。しかし降りるときはどうでしょう。前のめりに体重を放り出せば,転がり落ちます。登山には下山も含めた慎重な計画が必要です。さもないと,うっかり遭難し救助のために莫大な費用が掛かります。

 80代の依頼者の遺言執行者(遺言者が死亡したときにその遺言の内容を実現する人のこと)に指定されたのが80代と70代の専門家(他の先生方の名誉のために職名は伏せます)2名だった(すべて遺言作成時の年齢),という件がありました。この時点でその専門家の専門知識とやらに疑念を抱かずにはいられません。遺言者が死亡したとき,遺言執行者は両名とも死亡しておりました。冗談のような本当の話です。その専門家らの存命中に着手金は稼げたでしょう。しかし,依頼者の存命中の安心や死後の不安に関して全く考えてはいなかったのでしょう。つまり,ご商売はお上手なのでしょうが,専門家として……,否,人としてどうなのかという点に関しては問題があるでしょう。

 当事務所の死の法務は,登山計画に近いものがあります。無論,その山を降りるまでの計画です。

 つまり,表題のとおり,我々が提供する「死の法務」という業務の本質は「生」そのものです。無責任な宗教学,不完全な医学,不確かな心理学,不毛な哲学,不躾な慣習,非科学的な自己啓発等々,「死」をテーマとする分野は数多くありますが,完成形とはいえないものの,もっとも地に足のついた分野が「法」なのでしょう。

 あと,あれもありますね。意味不明の占い。占いは大嫌いです。占い好きはよくこういいます。「てゆーかー,占いって統計だからー,まじ卍ー」と。では,占いでなく統計学に基づく正確な数値で統計を取れば良いのでは……? とはいえ,占いそのものを否定するのは,悪魔の証明に近いものがありますので難しいのですがね。詐欺師というのは,こういう意識や法の抜け穴を巧みに利用します。

 ま,被害者がそれを被害と思わなければ,どうでもいいんですがね。

 話が逸れました。

 ま,いいか。逸れたままで終わらせましょう(笑)。

 朝晩の冷え込みが厳しくなってきます。みなさん風邪をひかないように暖かくしてお過ごしください。関係者のみなさまは感染対策の徹底を宜しくお願い致します。

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