テレワークに関する雑感|「死の法務」という文言に関して考察してみる

 テレワークによって本当の24時間365日体制となってしまったので,便利なような不便なような……。小池都知事のようなガッツはないので,睡眠時間は十分に取っていますからご心配なく。仕事しては眠り,目覚めては仕事し,通勤時間がないので快適です。休憩時間もしっかり取っています。休憩時間にこのブログを書いたり,家のことをやったり,と充実しています。長い休憩時間を取れるときには映画一本観られたりするので本当に嬉しいです。新規の問い合わせ等が少ない日には,当日業務を終えれば「今日はこれで終わり!」とパソコンを閉じてしまうこともできます。このような素敵なテレワーク・ライフを害する迷惑な奴らがいます。営業電話です。このウェブサイトにもしっかりと営業連絡禁止と書いてあるのですが,営業屋のために電話を引いているのかというくらいに次から次へと掛かってくる日があります。まともな商品やサービスは自分から売り込みに来ることはないでしょうから,ろくなものでないことはわかっているので,何も対応はしませんし,させません。時間の無駄! 電話代・電気代の無駄! どうしてあんたらの営業のためにこっちが様々な費用を負担しなくてはならないのか,と解せません。本当に電話応対料金とか請求してみようか,と検討中です。

 しかし,テレワークはサボり癖がある人は向かないかもしれないですね。我々は仕事をしている方が満たされるので寝ても覚めても仕事をしていられますし,従業員も全員ちゃんとした人たちなので助かりますが,だらしない人だと漫画を読んでしまったり,テレビを観てしまったり,と誘惑が多いかもしれません。

 問題はおやつです。事務所だと人目を気にして最小限でしたが,テレワークだとついつい食べ過ぎてしまいます。気を付けます。みなさんの職場はテレワーク進んでいますか? オリンピックも近いことですし,気を引き締めて感染蔓延防止に努めましょう!

 コロナ禍が終わるとテレワーク推進も弱まってしまうのですかね。ご高齢の依頼者とはそうはいきませんが,同業者・隣接業者等との会議や打合せはリモートで十二分です。多いんですよ,業務に託けて飲み会だの会食だのってやる人たちが。断ると角が立つでしょう。飲み会だの,ゴルフだの,温泉だの,断る理由を探すのもひとつの業務になっていましたが,あれは不思議でしたね。そのお金誰からもらったの? と。報酬として支払われて,自身の所得になったものをどう使おうが勝手なのでしょうが。食事会はまだ良いでしょうが。不健全なお店に使ってはいけないですよ。どうなんでしょうね。倫理的に。品位的に。

 当事務所の職員日報に謎の記述がありました。

「●●●士の●●先生の行きつけの飲食店に供をする。店名:●●(所在地:東京都中央区●●)22:48入店。入店と同時に店舗内の舞台にて女装した中年男性が裸で踊り狂っていることを確認。局部を露出していたため,当職は不健全な店舗であることを確認した。以上の状況から何らかの犯罪に巻き込まれるおそれがあるため当事務所規則に基づき,「体調不良である」と●●先生を欺して退店する。そのままに直帰したため関係の悪化に注意されたい。」

 言葉を失いましたね。どういう店なの? そんな店実在するの? あるとしたら違法じゃないの? 普通に営業させてて良いの? 何で全裸で女装したおじさんが踊ってるの? なんで●●先生がそんなところに出入りしているの? あの人そういう人なの? 入店しただけで犯罪にならない? 日報を開いたままフリーズです。もう理解が追いつきません。関係の悪化とかどうでもいいですよ(笑)。後日談として,奥の席には見たことある顔がいたそうで……。某有名人も常連さんのようで驚きです。

 さて,休憩時間中なので前置きが長くなりましたが,本題の「死の法務」です。先日,テレワークの広報担当者から報告と相談がありました。

「『死の法務』という文言は広報では使いづらいので,他の文言に置き換えられませんか? この文言だとあらゆる審査に通らない場合があります。先方からキャッチコピーの変更を打診されています」

 特に文言自体にこだわりがあるわけではないので,構いません。また,広報等の場合は,多くの人の目に触れるわけですから,ショッキングな文言は控えた方が無難なのでしょう。そこに異存はありません。

 しかし,当事務所に相談や依頼される方が目にするのは「死の法務」という文言です。このブログやサイトでもそうですが,どんどん使っていきます。

「死」という言葉を軽々しく使ってはいけない,という御意見もありますが,笑止千万。法学においては,「死」は「死」です。民法等の条文の言葉にすれば「死亡」です。「死亡法務」ってその方がショッキングですし,「死亡遊戯」みたいな響きになりませんか。死去法務,お悔やみ法務,逝去法務,どんどんわけがわからなくなります。キャッチコピーはわかりやすくしないと。

広報担当者「今後は『お別れ法務』とか『やすらぎ法務』とか『さわやか法務』とかはどうですか?」

 もう何が何だかわからなくなります。霊園か葬儀屋みたいになるではありませんか……。却下です。広報上「死の法務」が使えないときは業務内容だけでいきましょう。

 つい先日も当事務所の関係者が死亡しました。コロナ禍に入ってから数名が死亡しています。多くの人の死を目の当たりとして見送ってきました。死にゆく人たちの一番悲しいことは何か。死期が迫る関係者や依頼者達に尋ねてきたところ,多くの人は,死を意識しないままに,死の存在を受け入れないままに生きてきた人生を悔やむこと,と答えました。本当は死亡した方に顧問等に就任していただきたいところなのですが,当然成立しません。それであれば,死を間近とした依頼者達から教わったことを伝えていく他ありません。

「縁起悪いから……」

「まだ先のことだから……」

 とんでもない。人の生活において「必ず起きること」を想定することは難しいものですが,人間が死ぬ,ということだけは必ず起きることなのです。

 我々は死が恐くないのか。当然,恐いです。多くの死を見届ければ見届けるほどに死への恐怖は増幅されます。しかし,宗教には興味がありません。法学,心理学,医学,死生学等の科学で死の恐怖を乗り越えようと思っています。科学的な死への挑戦です。恐ろしいからといって,これをタブー視して,目を覆うようなことがあれば,その方がよっぽど恐ろしいことであろうと考えます。

 当事務所では,一般文書の代書等も行いますので,プロの国語講師の先生にお願いして,文章研修等を行っています。その際,詩等の文学も教えていただきます。そのときにご紹介頂いた作品がこちら。

  斉藤由貴 悲しみよこんにちは 歌詞 – 歌ネット (uta-net.com)

 お若い方は,まず入門的に,このような死生観はいかがでしょうか。「めぞん一刻」という人気テレビ漫画の主題歌として使用されたものです。この作風に合わせてか,斉藤由貴氏が明るくポップな曲調で歌います。作曲は玉置浩二氏によるものです。玉置浩二氏が歌ったものもあります。

 すべて書きたいところですが,著作権法第32条等に基づいて一部引用のみとします。

「平気 ひび割れた胸の隙間に 幸せ忍び込むから 溜息はつかない」

 作詞は,森雪之丞先生です。「幸せ」という明るい印象の文言と「忍び込む」という暗い印象の文言のねじれで美しく表されています。幸せはこれ見よがしにやってくるものではなくて,日常の積み重ねで気付けばスッとあるようなものである,との印象を受けます。

 法令条文の逐条解説のようにして全文の美しさを伝えたいところですが,割愛します。

 当事務所の「死の法務」は,明るく,楽しく,健康に,力強く,自由に,豊かに生きるためのものなのです。死を起点とした生き方を模索する,これだけで生活は変わります。当事務所は死の法務に特化した行政書士事務所です。

 休憩を1時間も取ってしまいました。業務に戻らなくては。

遺言・相続・死後事務・終活 死の法務に特化した行政書士隅田川法務事務所

無償(23区内在住の方に限る)|高齢者の新型コロナウイルスワクチン接種|インターネット予約無償サポート・代行受付開始 – 行政書士隅田川法務事務所 (sumidagawa-gyosei.tokyo)

ワクチンを受けるには | コロナワクチンナビ | 厚生労働省 (mhlw.go.jp)