粉骨と自然葬(海洋散骨・樹木葬)ーー自然葬等の宗教観を考察してみる

 当事務所の専門分野である死の法務に「自然葬等に関する遺言,死後事務」というものがあります。

  遺言書の作成とその代理,相談業務 – 行政書士隅田川法務事務所 – 遺言・相続・死後事務・終活等の死の業務に特化 (sumidagawa-gyosei.tokyo)

  死後事務に関するご相談 – 行政書士隅田川法務事務所 – 遺言・相続・死後事務・終活等の死の業務に特化 (sumidagawa-gyosei.tokyo)

 海洋散骨や樹木葬等(以下「散骨等」といいます)は遺骨の最終処分方法のひとつです。刑法190条等の関係から遺骨はそのまま遺骨と認識できる形状では散骨等することはできず,パウダー状になるまで粉々に砕きます。依頼者の指定の方法によって粉骨しますが,原則として粉骨を専門とする業者がありますので,専門業者に依頼することになります。しかし,我々でできないこともないので,依頼者からの指定があるときには我々が粉骨する場合もあります。遺言執行者として粉骨することもあれば,死後事務委任契約の受任者として粉骨することもあります。

 パウダー状となった遺骨は白く美しく,存命中の人となりを知っているためか,厳かさをも感じられます。無宗教である我々から見ても,神秘的な何かを感じます。

 粉骨や散骨等は,我々と依頼者との最後のふれあいとなります。

 信教の自由がありますから,宗教のすべてを否定するわけではありませんが,科学の時代である21世紀においてはあまりに無稽の存在と相成りました。人間の精神心理を支えるために宗教が……云々ということになれば,科学のこの時代においてはあまりに盲目的で刹那的ではありませんか。「このお墓は景色が良くて空気もうまい。こんな場所で安らかに眠りたい」,「このお坊さんは何だかほっこりしていて好きだな。このお坊さんにお経を読んで欲しい」等の,強迫観念に囚われない宗教観であれば差し支えないと考えます。しかし,寺に寄り付くこともないままに,住職の顔も知らないままに,「代々の菩提寺だから云々」,「この村ではこの墓に入らないと云々」,「自分の代で終わらせてしまっては云々」等のもはや強迫観念ともいえる心境でお墓に入る人を多く見受けます。また,親族からの圧力等もあります。

「冷たい海に沈めるなんて信じられない」

 冷たい土に埋めるのはどうなのか,と。

 我々は,接してきた依頼者の「死」の数だけ「生」を学びます。力強く,けれどもしなやかに生きた依頼者。しっかりと根を張り,けれども自由に生きた依頼者。慎ましく,けれども豊かに生きた依頼者。遺言書や終活等の業務において,依頼者の死から学んだことを存命の依頼者の生に活かすことは,生から死への接続を担う我々が,死から生への接続をも担うことができているようで感慨深いものがあります。

 我々は無宗教といいつつも,信仰している特定の宗教がないだけで,遺骨を大事に扱い,故人に思いを馳せているわけですから,これも一種の信教なのかもしれません。

遺言・相続・死後事務・終活 死の法務に特化した行政書士隅田川法務事務所

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